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  3. 46. 購入した物件と同じ住所がいくつもある!住居表示は変更できないのか?

更新日:2017年3月16日
投稿日:2015年6月7日

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購入した物件には、同じ住所の物件が、別にもう一件存在していました。
同じ住所だと郵便など、都合が良くない事があったりもします。これは変更できないものでしょうか?

住居表示とは?

不動産登記をしている地番ではなく、いわゆる郵便などを送る時に利用する住所は「住居表示」といいます。
これは複数存在する場合があります。

隣り合っているとは限らない

例えば、一つの土地を分割すると、同じ住所が2つになったりするらしいです。
しかし、私の購入した物件と同じ住所の物件はかなり離れているのです。隣あっておりません。

一つの土地を分割したから、同じなんです。という理屈であれば納得できたのですが、どうも納得できませんでした。
NTT工事の方や、リフォーム工事で初めて来る方は、ほぼ間違えました。
googleマップで検索すると、もう一方の家が表示されるので、多数はたどり着けませんでした。

大体の人は「どうやって行けばいいのですか?」と電話で聞いてきました。
その地域に慣れているクロネコヤマト、佐川宅急便、郵便局、この3社以外の配達物、工事関係者はほとんどがそうでした。

リフォーム工事中は、リフォーム会社が対応してくれましたが、自分たちでやらなければならない立会工事などで説明なしで来られた業者は半数以下でした。

不動産会社から出来ませんと回答

不動産会社に依頼して、役所に問い合わせてもらいましたが、「住所の変更はできないそうです」と言われました。

ネットで調べても、「住居表示の変更はできない」と一様に書かれていました。
「仕方ない事なんだ」と一度は諦めたのですが、「やっぱ絶対におかしい。道に迷う住居表示なんておかしい」と納得できませんでした。
リフォーム中でも、何かある度に、電話で説明をしなければならないのはストレスでした。

我が家に用事があって、初めて訪問してくる人でもわかるレベルなら、そこまで気にはしなかったと思います。
ですが、同じ住居表示のもう1軒の家は隣の隣にあり、我が家とは隣あっていませんでした。
しかも、隣の家と我が家と同じ住居表示の家は、高台にあり、我が家にたどり着くのに、坂道を下って回り道をしなければ来れませんでした。

知っていなければ絶対来られないと、誰もが言うような位置関係でした。

自分で聞きに行ったら変更できた

という訳で、現地の写真と地番表示を携えて、直談判をしに行ってみる事にしました。

聞いてみるだけはタダだし、自分で動いて理由を聞いたら、納得できるかもしれないと思ったからです。
それと、購入の契約が済んだあとの、不動産会社が本当に役所に聞いてくれたのか、 電話で軽く聞いただけなんじゃないかと、不安になり、やはり自分の事は自分でと、やり取りの中で強く思いはじめていたからです。

まず、区の出張所で相談をしてみたところ、やはり「できないです」と言われてしまいました。
ですが、その担当者が「区の本庁に「街づくり課」があり、そこに相談してみてもいいかもしれない」とアドバイスをしてくれました。

やはりダメなのか・・でも、最後ののぞみとして行ってみる事にしました。
街づくり課の方に、現地の画像を見せ、「隣は高台であること」「同一住所が隣り合ってない」と伝えたところ、奧から地図を引っ張りだしてくれ、「あー、ここはわかりづらいですね」と、こちらに歩みよってくれました。

なぜ、隣の隣と同じ住所だったかというと、大昔に同じ入口から数軒出入りをしていたそうで、そのあたりは同じ住居表示だった、との事でした。
でも、区画が分けられ、間に違う住所の建物が建ってしまい、こうなってしまったそう。

彼らの回答は、あっさり「変更できますよ」とのことでした。

「!」いままでのは何だったのだろう。。というくらい、簡単でした。

昨年、後ろの家も、同じように困っていて変更していたとのことで、我が家の後ろにある家と同じ住居表示にはなってしまうとの事でした。。
隣あっているので、郵便が届かない可能性はほぼないと思いますとのことです。

その後、役所の方が「現地を視察して、問題ないようなら新住所のプレートをお送りします」と言ってくれました。
無事に、適切な住所に変更できそうだったのでとても安心しました。
変更してもしばらくは、googleマップだと、我が家の指定はされませんが、番地のあたり全体が表示されるようになったので、ひとまずよかったです。
追記:1年6ヶ月程経って、googleマップも変更されました。

基本的には、好き勝手に変えられるものではないので、住居表示は変更できませんというのが一般的な回答ですが、
不動産会社が出来ないと言っていても、鵜呑みにせずに、自分自身で調べることはとても重要だと思いました。
我が家はレアなケースだと思います。

転入前に新住所が確定できた

申請をしてから1週間もせずに、新しい住所が郵送で届きました。

住居表示の新しいプレートが入っていたので、壁に貼り付けました。
あと、転入届けと一緒に提出してくださいという紙も同封されていました。
これで、引っ越したその日から新しい住所で生活ができます!

物件名称

物件名称というものがあって、これも変更できるそうです。
図書館などで閲覧できる、郵便局が使うような地図に名前が載っているのですが、その名前を変更する事ができます。

せっかく購入した家が、前の持ち主の名前というのもおかしいと思うので、これは役所に行って変更するといいかもしれません。

なお、住居表示の変更の時に物件名称も変更されていました。

Googleマップの修正についての追記

Googleの住所については、引っ越しから1年6ヶ月ほどして、やっと更新されました。
行った作業としては、まずは「ゼンリンの地図表記ページ」からゼンリンへ、記載が異なっている旨を伝えます。

理由としては、Googleマップは、ゼンリンの地図を利用しているという情報があったからです。
2015年の5月にゼンリンに登録申請したところ、2016年のゼンリンの全国区の地図(冊子版)には反映されておりました。

それからしばらくして、いつの間にかGoogleマップの変更を確認できました。
地域のお店の出前などは、独自の地図を持っている場合が多いので、最初は、その都度、訂正の説明が必要になりますが、普段利用するサービスについては、間違われずに届けてもらえるようになりました。

わかったこと

  • 隣同士でなかったり、明らかに住所が違う場合には住居表示は変更できることもある。
  • 不動産屋が言って出来なくても、気になる時は、自分で調べたほうがいい。
  • 物件名称は普通に変更できる。

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