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更新日:2020年11月28日
投稿日:2015年6月7日

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やばい。見積もりが一式で出てきた!

私が選んだリフォーム会社から頂いた見積もりに、「数量:一式」という項目が多くありました。
何が含まれているのか全くのブラックボックス。最初から不安になりました。
一式見積もり

一式だとトラブルになる可能性があるらしい

ネットでも本でも、「一式見積もりは詳細を出してもらった方がいい」と、あちらこちらに書いてあります。
工事範囲が不明確で、のちのトラブルになりやすいというのです。

例えば、ドアの塗装の一式の実際は、「内側しか塗られていなかった。外側は見積もり外で追加料金がかかった」とか。
それはさすがに、えーって感じですが、範囲が明確じゃない場合は、後から追加せざるを得ない工事が出てきてもおかしくはないという事です。

詳細がわからないので妥協ができない

一式だけだと、どのように金額を出しているのかがわかりません。
製品の値段はいくらか。工賃はいくらか。。
細かければ細かいほど、予算オーバーした見積りから、高い部分を削ったり、ランクを落としたりの検討ができると思うのです。
一式だと、金額の内訳がわからないので、妥協すべき部分が見つけにくいなと思いました。

ぼったくられているかもしれない

詳細がわからないので、ぼったくられていないかといった不安もあります。
リフォーム会社を信用したいところなのですが、大きな金額を使うのでどうしても怖いというのはあります。

一式にする理由を考えてみる

ちなみに、詳細を依頼してみましたが、見積もりは一式でしか出せないとのことでした。
そもそも、一式にする理由ってなんだろうなーと、自分なりに考えてみました。

工事の内容が見えないから一式

見積もる部分の多くは、計算式があって、見積もりが出てくると思います。
しかし、リフォーム工事は実際にやってみないと分からない部分があり、概算で見積もった部分も多いと思います。
そういった箇所は、見積書に詳細を書きづらいので、一式としたのだと思います。

実際、リフォームが始まってみたら、予測していた事がうまくいかないことが多かったです。
内容を最初から全て正確に判断することなんて絶対に無理だと思いました。

作業範囲の保険

作業範囲より多めに見積もりを取ることが多いと聞きました。
いざ材料が足りなくなった場合に、追加の発注を出す時間的なコストや、その工程を担当していた大工さんに再度来てもらうとなると、工数が発生してコストが出る場合があるそうです。

多めの見積もりは、そのコストを出さない為の、保険みたいなものだとのことです。
さじ加減が難しいので、一式としたのかもしれません。

あえて作業範囲を限定しない?

作業範囲をガッチガチに決めてしまうと、ちょっとした手直しやサービスを、一式に混ぜにくいって思われるかもしれません。

あえて、作業範囲をグレーにしておくことのメリットは、見積りに無い作業をお願いして、やってもらえる。(かも)という希望です。
作業範囲が明確じゃない分、ここもあそこもやってもらえるんじゃないかと、期待してしまいます。これが吉とでるか凶とでるかわかりませんが。。

実際、リフォームをしてみたところ、見積もりに無い作業をしてもらえました。
それは、リフォーム会社のご好意だったりするのですが、予算が0だとやってくれる事はないと思います。
見積もりをグレーにすることで、気づいたところを対応してもらえたのかなと思っています。

一式にして割り引いている?

いわゆる企業努力という割引きが入っているかもしれません。
一式で、かつ、切りの良い数字になっている見積もりは、ざっくり割り引いた後なのかもしれません。

もちろん、その逆もあるので、怖いところではあります。

一式が悪ということではない

色々な所で一式はダメと書いてありますが、一式見積もりでも仕方ない部分があると思います。
例えば、「照明 一式」だと「どの箇所の照明の事か?」と聞きやすいですが、「解体工事 一式」では「キッチンの解体は◯◯円、リビングの解体は◯◯円」とはならないと思うのです。

中古物件のフルリノベーションでは、予想通りに工事が出来ないことが多かったです。
私の場合は、工事の最中に、取り付けようとして見積もりしていたドアを一つやめて、間口を広くする工事に変更したりしました。

リフォームをしながら、現状だと出来ない事が出てきて、リフォーム会社からの提案があったり、決断を迫られることがあったり、最初からわかってたでしょ!という部分もありましたが、リフォームは何がどうなるかわからないという事がわかりました。我が家の場合ですが。。
これらを毎回細かく見積もって、数字を合わせてとやっていたら、その手間賃も、料金に乗っけられてしまいそうと感じました。

一式であっても、内容や理由がわかれば問題ないと思います。あと、納得できているかどうか。
ただ、聞きにくいことはしっかり聞いてみたほうが良いと思いました。リフォームが終ってからでは聞きづらいです。

なんだかんだと言いましたが、今回依頼したリフォーム会社とは、良い関係を築けながら、工事を進めることができました。
これも、私達が一式見積もりの内容を信用し、相手が私達の期待に応えようとしてくれたからだと思っています。

わかったこと

  • 一式見積もりが出てきた時は、相手を信用して、期待に応えてくれるリフォーム会社かどうかを見極めることがポイント。
  • 一式見積もりは悪いものではないが、内容や理由は理解しておく必要はある。
  • 中古リノベーションは、当初の予定通りの工事内容にならない場合が多そう。
  • 不安であれば、ホームプロなどで相場を調べるといいかも。

次は「リフォームの希望を予算内に抑えるポイントと節約術