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更新日:2017年6月6日
投稿日:2010年7月13日

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3匹の子豚の広告を見て、思い出した話がありましたのでメモしておきます。

これは友達に教えてもらった話です。
3匹の子豚には、もう一つ面白いストーリーがあるんだよと教えてもらいました。

ちなみに下の絵は保険会社の広告です。
レンガの家も壊れていますね。うまいです。

2010-07-11 08.43.59

一般的な3匹の子豚のあらすじはというと…

3匹の子豚は自立の為に家を出されます。
3兄弟それぞれが3つの家を建てたところに、一匹のオオカミがやってきて子豚を食べようと、息で家を吹き飛ばします。

末っ子の家はワラで建てられていたので、オオカミはワラの家を吹き飛ばし、食べられてしまいます。

次男は木の枝で家を建てていましたので、やはり末っ子と同じ運命を辿ります。

長男ははレンガで家を建てていました。
オオカミはいくら息を吹き付けても、レンガの家を吹き飛ばすことはできず、結局、煙突から忍び込もうとするが、長男が用意した煮えたぎる鍋一杯の熱湯に飛び込んで食べられてしまいます。
というような話です。

これのもう一つの物語として聞いた話をご紹介します。

3つのそれぞれの家の特性を整理します。

  • ワラの家の特性は、簡単に作れますが簡単に壊れます。
  • 木の枝の家の特性は、作るのに少し時間がかかりますが簡単には壊れません。
  • レンガの家の特性は、作るのにとても時間がかかりますが壊れにくいです。

3匹の子豚達はこの特性を理解して、次の作戦を実行したのです。

作戦のポイント

  • 壊れやすい順番に作っている
  • 作るスピードが短い順番に作っている
  • 家は全部で3つである。

3匹の子豚のもう一つの物語

オオカミが通る場所に、まず末っ子がワラの家を建てました。
これは簡単に壊されてしまうのを計算に入れてさくっと作ります。

その間には、次男が木の枝の家を、長男がレンガの家を同時進行で建造しています。

ワラの家を建てた末っ子は、作ったあと、すぐに木の枝の家の建造を手伝いに向かいます。
木の枝の家の建造スピードは途中から2倍になります。

ワラの家が壊されて、オオカミが木の枝の家に到着する頃、次の通り道には木の枝の家は完成しています。
末っ子と次男は、レンガの家の建造を手伝いに駆けつけていますから建造スピードは3倍になります。

木の家はワラの家に比べて頑丈なので、壊すのに少し時間がかかります。

そして、木の枝の家が壊されて、オオカミがレンガに家に到着する頃には、レンガの家は完成しています。
3匹の子豚達は、仕事の後のビールで乾杯しているわけです。

3匹の子豚達は、はじめからレンガの家を作る為に、あえて2つの家を用意して時間稼ぎをしたのです。

しかも、建造スピードの早い順番にすることによって、建造スピードの遅いレンガの家を、複数人で建造することがでました。

しかも、レンガの家を目的の土地にゴールとして設定し、ワラの家と木の枝の家をそこまでの道に配置しています。

おそらく、子豚の中には優秀なプロジェクトマネージャーがいるのでしょう。

ただのおとぎ話だと思っていましたが、こう考えるととても奥が深いストーリーですね。