常滑焼きとの出会い
1月に東京ドームで行われている、テーブルウェア・フェスティバルで、私たちの心を魅了した1つが、常滑焼きでした。
常滑焼きがあるのは、愛知県の常滑市。
駅前には、「やきもの散歩道」という道が整備されており、お気に入りの器を探しながら、お散歩ができると聞きました。
器を見たときから、秋になったらお散歩しにいこうと決めていました!
今回買った器もモダンで素敵
さて、常滑には、どんな器があるのでしょうか?
私たちが買ってきた陶器を少しご紹介します。
今一番のお気に入りのマグカップ。机にあるだけでテンションあがります!
今回の旅の目的だった盤Projectのマット感のある器も購入しました。
上の短いほうの器は、濃紺色です。かっこいい。
写真だとわかりづらいですが、大きめのサイズの盤。食事が楽しくなります!
他にも、モダンな急須や、
かわいいお魚の器も買いました。
他にも、こちらの急須も購入しました。品切れの為、お届け待ちです。
では、早速、楽しい窯元の産地を巡る旅の様子をご紹介します。
今回は、関東から弾丸の旅でございます!
東京駅から出発
濃紺さん、旅行に夜行バスで行くのは初の試みですね。
夜に東京を出て、名古屋駅で朝ごはんを頂いてから器を見に行く予定です。
なるほどー。そう言えば、夜行バスのチケットすごく安かったです。
新幹線だと片道が2人で2万円くらい、夜行バスだと8,000円くらい。
気分的にですが、すでに13,000円分の陶器を買ったようなもんですね!
そうですね。ただ、帰りは翌日の仕事もあるので、新幹線で帰りましょう。
名古屋から常滑へ出発
名古屋に到着。空は快晴!風も穏やかで、素敵な秋の陽気に心踊ります!
実は7時間のバス旅は少々辛かったのですが、名古屋に着くと楽しみで疲れが吹っ飛びました!
朝ごはんを軽く食べたら、早速常滑に向かいましょう。乗る電車は、名鉄線です。
中部国際空港行きの赤い電車が常滑へ連れて行ってくれました。
常滑駅に到着
ついに、常滑駅に到着です!
特急利用で約32分。私たちは準急利用で、乗車時間は約47分でした。
改札を出てまっすぐ進むと、常滑市観光案内所がありました。
駅に着いたら、まずは、こちらで地図や資料を頂きます。
あ、20世紀少年のロケ地でもあったんですね。
10月7日には「急須の里めぐり」というイベントもあるようですが、お茶の香る散歩道って、すごく心が落ち着くイメージで素敵ですね。
お、陶器市は、秋の10月に行われるんですね。ゴールデンウィークに開催する地域が多い印象でした。
それは聞いた所によると、常滑焼の陶器市はこれまでは8月に開催されていましたが、2017年は秋になったそうです。
やきものの散歩道へ
駅から始まる、やきもの散歩道への道案内が抜群にわかりやすいですね。
ほら、こっちにも目印がある!
あちこちに案内板があり、迷わずにスタートできるのは、初心者の私たちにも安心ですね!
今回は、Aコース(1.5km)をゆっくり散歩しようと思いますので、スタート地点をめざして歩きましょう。
ちなみに、イメージがしやすいように、今回伺ったオススメの場所はこちらの地図にまとめました!
とこなめ招き猫通り
早速のこれはなんだろう? とこなめ招き猫通り?
散歩道の前に、色々な猫が出迎えてくれていますよ!
「安産」ねこ。優しい気持ちになりそうな作品。
「無病息災」ねこ。スーパーな力を発揮しそうです。
「学業成就」ねこ。集中力が増しそうです。
陶磁器会館がスタート地点
招き猫通りを過ぎたら、Aコーススタート地点の「陶磁器会館」に到着です。
常滑駅からは徒歩10分もかからずに着きました。近いですね。
陶磁器会館では、常滑焼作家の作品がずらりと並んでいて、お買い物もできます。
散歩道のAコーススタート
本当に、案内板が多くて、助かりますね!
Aコースは1.5キロ程度なので、まずは一周してみましょう。
その後、ランチを食べて、気になるところを、ゆっくり見るという作戦です!
ちなみに、道路に埋め込まれているブロックも順路指示の目印になっているそうですよ!
散歩道に入ると、陶器で作られた土管や入れ物が埋め込まれた壁がすごい!
ここを歩いていると、駅から近いのに、もう世界観に吸い込まれた感じです。
こちらも、雰囲気ある佇まいですね。
コールタールが塗られた黒壁と瓦造りの建物が多く、街全体で風情のある一体感を感じます。
あちらこちらに煙突。左は大型倒焔式角窯。すげー。
散歩道には、お店も点在しており、お買い物が楽しめます。
こんな間近にレンガ造りの煙突がみられるのも、焼き物の街散歩ならではですね。
ここは、名古屋芸術大学の常滑工房ギャラリーとのことです。
制作室からギャラリーまで揃っている、地域と交流できる場所なのだとか。
こんなかっこいい古民家が大学の一部とは、驚きです。
だんご茶屋
可愛い佇まいの「だんご茶屋」。ちょっと一休みしましょう。
ご主人の軽快なお話を聞きながら、お団子とアイス大福をいただきます。
あ、この2つ、、ほんと美味しいです!!
かいせんどんやたきたけ
だんご茶屋からほど近くの「廻船問屋瀧田家」を覗いてみました。かいせんどんやたきたけ と読みます。
船で全国へ船で焼き物を届けることが出来た常滑は、かつては「廻船」の町でもあったそう。
立派なお屋敷で、お庭もきれいに整えられていますね。
散歩道と町並み
やきもの散歩道に戻りましょう!楽しいので早く行きましょう!
そうですね(笑)古民家を利用したお店が多く、美しい街並みの散歩は楽しいです。
土管坂と登り窯
この土管坂は、ふるさとの坂道30選の1つなんだそう。
現存する日本最古で最大級の登窯とのことです。
大きな登り窯を、こんな間近に見たのは初めてです!
10本の煙突も圧巻の景色ですね。
猫が馴染むお店たち
あら、猫の馴染み具合が素敵ですね。かわいい。
時々、土日のみの営業のお店もありますね。調べていくのがいいかもしれません。
「一菁陶園」(いっせいとうえん)
青い文字の色が目印のお店は、一菁陶園(いっせいとうえん)。
店内にはメダカもいたり、素敵な内装のお店です。
こちらでは、デザインと色使いに一目惚れし、マグカップを購入しました。
明るい色使いと線画の組み合わせ、そして内側の水色がモダンな印象。即買いです。
マグカップの他にも色々な陶器がありました。
そしてなんと、一菁陶園さんでは、東京ドームのテーブルウェア・フェスティバルで見た「盤Project」の作品を購入することができます!!
オーナーの親切丁寧な人柄が素敵なお店でした!
その先を進むと、散歩道を進むと、素敵なコーヒー屋さんも発見です。
器と暮らしの道具 morrina(モリーナ)
Aコースの終盤に素敵なお店がありました。「器と暮らしの道具 morrina」(モリーナ)。
こちらは、常滑の作家物が集まったセレクトショップですね。覗いてみましょう。
古民家を改装した外観はもちろん、取り揃えられた作品は素敵なものばかり。
テーブルコーディネートが楽しくなりそうな雑貨や、個性豊かな陶器が集まっています。素敵だ!
なんだかほっとする空間で、オーナーとの会話が楽しめました。
オーナーから、常滑焼はもちろん、その他の産地の歴史や事情に関することまでうかがうことができ、とても勉強になりました。
素敵な風景
Aコースの散歩道には、素敵な景色も広がっています。
高台から望める常滑の風景もいいですねぇ。
煙突が点在していているのがいい感じですね
あぁ、「暮布土屋通り」の看板。今回は行けませんが、「うどん甘味 侘助」のカレーうどんが食べたかったな。
陶磁器会館に戻り、Aコースは一旦ゴールです。
Aコースはゆっくり歩いても数時間でまわれるのが良かったです。
お昼も近いので、予約しているランチを食べて、他にも気になるお店を探索するとしましょう!
ni:no(ニーノ)でランチ
待っていました! ni:no(ニーノ)でランチです。
こちらのお店は、陶磁器会館の向かいあたりにあります。
いつも、行き当たりばったりで美味しいものを食べ損ねる旅が多かったので、今回は予約をしてきました。
中に入ると1階は雑貨屋さん、2階がカフェスペースになっていました。
インテリアなど雰囲気が素敵です。
ランチの前菜。どれも小さいのに、1つずつきちんと作られた美味しい一皿でした。
この陶器もおそらく常滑焼だと思うのですが、かっこいいですね。盛り付けも素敵。
「チキンとたっぷり野菜のミネストローネ」と「サーモンとかぼちゃのクリームスープ」のランチにしました。いい時間を過ごせました。
「マルヨ久田製陶所」(佳窯)
ランチの後に伺ったのが、渋い看板が目印のマルヨ久田製陶所。一菁陶園さんにご紹介頂きました。
とっても好みのマットな質感の、お料理が映えそうな作品がたくさん並んでいました。
この器を使用しているお店は素敵すぎる。
「TOKONAME STORE」
こちらは、本でも紹介されることの多い、大きな倉庫の中にあるおしゃれなお店です。
右側にあるSTOREで買い物ができます。
MOM kitchen、TOKONAMEなど、テーブルが明るく楽しくなりそうな作品が集まっていました。
私たちは、丸くてころんとしたかわいさに惹かれ、こちらの急須を購入しました。
自宅に届くまで1ヶ月半くらいかかるそうですが、使うのが楽しみです。
倉庫内には、コーヒースタンドもありました。
おしゃれだなぁ
常滑急須会館
実は、陶磁器会館に来た時に斜め向かいある「常滑急須会館」が気になっていたので、行ってみました。
名前の通り、急須がとにかくたくさん揃っているお店でした。
常滑屋
「常滑屋」さんのある、この付近には、雑貨や器、甘味、食事ができるお店が集まっていますね。
「MADOYAMA」は、1階が雑貨屋さん、2階はカフェになっています。
器も販売されています。
大蔵餅
旅の最後「大蔵餅」さんへは、噂を聞いてやってきました。
いつもたくさんの人で賑わっているのだとか。並ばずに入れたのはラッキーでした。
びっくりする大きさ!
超巨大な宇治ミルク金時のかき氷をいただきました。中に小豆がたっぷり入っていて、美味しかったです。
私は、注文を受けてから作る、冷やしわらび餅を注文しました。
出来たてはとろとろで美味しかったです。
常滑のお散歩おしまい
歩きまわって、陶器を買って、かき氷を食べて、あっという間に17時になってしまいました。
大体のお店は17時閉店だということで、常滑焼の旅はおしまいです。
はい、常滑駅から名古屋駅へ戻り新幹線で東京へ帰る時間ですね。。もっと散歩したいけど。。
常滑には、ガイドブックやネットには載っていないお店や情報がたくさんあり、歩いてみないとわからないことが多かった気がします。旅をしていても、色々な出会いや発見があって、とても楽しかったです。
そうですね、あと、はりきって9時から歩きましたが、まだ早かったようで、開店していないお店が結構ありました。
開店は11時くらいが多い印象でしたので、常滑散歩は、それくらいから散歩をスタートさせるといいかもしれませんね。
そうですね!もちろん、2周した今回のプランも楽しかったのでオススメです!
常滑焼の旅はどうでしたか?
まず、散歩道や観光に関する環境が綺麗に整備されていて、びっくりしました。
雰囲気としては、昔ながらの町並みと、新しい町並みの融合を歩く散歩道が特徴的でした。
陶器を見てみて思ったのは、昔の文化や技術を残し、かつ再利用もしながら、新しい要素を取り入れて、時代に合わせて進化している文化が混ざりあっている印象です。
その為、今後どんな素敵な器が生まれてくるのか、すごく興味がわきました。
なにより、人が温かくて、とっても楽しかったです。
Bコースは次回
Aコースはアップダウンが少々あり、いい運動になりました。
と言ってもきつくはありません。長すぎず、短すぎずなちょうどいい距離でした。
実は、AコースとBコースを散歩する気でいたのですが、常滑には魅力的なお店がたくさんあり、1日では周りきれませんでした。
また来年遊びにきたいと思います!
常滑のとなりのとなりはセントレア
実は、2つ隣の駅が、中部国際空港セントレアという、すごい立地なのは、盲点でした。
飛行機を調べたら、時間や場合によっては、新幹線より安いチケットも取れそうですし、次回は羽田から飛行機で来たいなと思いました。
それでは、買った器で楽しい休日を過ごしたいと思います!
次はどこの産地に行こうかな!