1. オーション小麦で作る自家製麺!ラーメンの麺の作り方

投稿日:2013年9月1日

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ラーメンの麺を作りました

このつけ麺作りは、シリーズ4部作です。

  1. 豚骨と鶏ガラの自家製スープの作り方
  2. 自家製の醤油ダレで作るチャーシューと煮玉子の作リ方
  3. オーション小麦で作るラーメンの麺の作り方 ←今回はコレ
  4. 豚骨と鶏ガラと魚介スープで作る自家製つけ麺を作りました

オーション小麦のラーメンの麺

豚骨と鶏ガラと魚介系のスープの濃厚つけ麺
全て自家製のつけ麺です。
魚介系と豚骨と鶏のスープに、特製醤油を合わせたスープを使用しています。
麺はオーション小麦100%で、チャーシューはトロトロに仕上げました。

二郎の麺でも使われているオーションという小麦粉

日清製粉が発売している菓子パン等など幅広い用途に適した強力粉です。
オーションのロゴ
2kgで、550円くらいで売ってます。めちゃくちゃ安い。

ちなみに、うちでよくパン作りに使っている、キタノカオリは、2kgで900円くらい。
ゴールデンヨットは、2kgで600円くらい。スーパーキングは、2kgで740円くらいです。
オーションは、安くて美味しい小麦粉なのです。

そして、ラーメンの麺として、オーションを使うと、硬めの弾力のある食感になります。独特の黄色みがかった色みが特徴的で、なんともいえない小麦粉の味がする美味しい麺になります。
そして、なんといっても、ラーメン二郎の麺は、オーションを使っていることで有名です。

前回と前々回で、ご覧のように、スープとチャーシューは完成しました。

7時間煮こんだスープ

厚切りチャーシュー

ですです。おいしそうにできました!
では、今回は、ラーメンの麺をつくっていきましょう。
いよいよ、つけ麺作りも終盤ですね!

麺を作るにはパスタマシーン

ラーメンの麺は、小麦粉がかなり固くなるので、しっかり延ばす為の機械が必要です。
パスタマシーンを使うんですよね!
そうそう、こちらがパスタマシーン。

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これは本場イタリアのインペリアのパスタマシーンでしたね。
長く使うものだと思ったので、奮発して買っちゃいました。
インペリアかっこいい!
では、さっそく作りますが、作業手順をまとめておきましたので、さくっと確認してみてください。

料理の手順

  • 小麦粉を計る。
  • 水とかんすいを測ってまぜる。
  • 小麦粉と、まぜた水を混ぜつつ、練っていく。
  • ジップロックに入れて、足でしっかり踏みのばす。
  • パスタマシーンでのばす。
  • コーンスターチをまぶして、くっつかなくする。
  • パスタマシーンで断裁する。(包丁で切っても可)
パッと見た感じでは、混ぜて、伸ばして、切るって感じで、とてもシンプルですね。
やることはシンプルですが、わりとコツがあったりしますので、気を引き締めていきましょう。
は、はい!
今回は、オーションという小麦粉を使います。

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おぉ、ラーメン二郎で使われている小麦粉ですよね。
そうですね。オーションを使っていて麺がウマイで有名なのがラーメン二郎です。
二郎の麺、結構好きですよ。一度しか行ったことがないですが。
いいですか?今回のポイントは、小麦粉を練る部分です。
小麦粉に水を入れて、ががっと混ぜるだけじゃダメなんですか?
小麦粉は粉が細かいので、全体に水分がくっつくように、水回しという作業をやらなければいけないのです。
なんですか?その水回しってやつは?
単純に混ぜるのと違って、水を全体に馴染ませるように強く意識しながら、混ぜていくんです。
水のまわり具合を強く意識することで手の動きも変わってきますしね。
へーどうやるんだろう。
あと、小麦粉は、必ずふるいにかけて、ダマを取り除いておいてください。そうすることによって、小麦粉全体にしっかり水が回りやすくなるのです。
おー、なるほど。
水回しのやり方は、人によって異なる教えがあるのですが、
今回は実験的に、少しずつ水を足していく方法でやっていきたいと思います。このやり方はどこにも載ってないですよ!実験ですから。
実験大好きです。やりましょう!
では、材料はここにメモしてあるので、用意してください。
ちなみに、粉状のかんすいは、先に水に混ぜておきましょう。少しぬるいくらいのほうが溶け込みやすいので、ぬるま湯を使うところもポイントですよ。

ラーメンの麺(約4〜5人分程度)

  • オーション 500g
  • ぬるま湯(水でも可) 170g (オーションに対して 34%)
  • 塩 4g(オーションに対して 0.8%)
  • 粉かんすい 4g (オーションに対して 0.8%)

料理開始

小麦粉を振るったのと、かんすいを水にまぜたのを用意できました!

オーションとかんすい

いいですね!きれいな小麦です。
ここから麺を練っていくんですね。

混ぜる

オーションの山に穴をあけて、かんすい粉を混ぜた水を少し入れます。
水入れは、全部で3回に分けてもいいですが、今回は少しずつやってみました。

オーションに水を少し入れる

指をずぼっと。

指型に穴あけ水いれた

わりと遊んでますよね。。
ここから水が小麦粉に混ざり合うように、力を入れずに、回していきます。

こねていく

力を入れないのがポイントですね。
しばらく混ぜたら、水をまた少し足して、混ぜます。

水を少しずつ足していく

少しずつですが、塊ができてきます。
この部分は、水がしっかり混ざっている部分です。

固まってきた

ほんとだ、まとまってきていますね。

塊ができてきた

ある程度、水が回ってきたら、握るようにしてこねていきます。

握りながらこねていく

さらに握ったりしながら、

さらに固めていく

ガシガシ混ぜていきます。

ガシガシこねていく

ここまできたら、拳を使って、固めていきます。

拳でかためていく

結構力がいる作業ですねー。
それを繰り返すと、このような塊になります。ここまで大体25分くらいでしょうか。

ひとかたまりにしておく

綺麗にまとまりましたね!
水を少しずつ加えていく実験は成功でしたね!
実験成功!
塊は、ジップロックのような厚手の袋に入れます。

袋に入れる

破れないように、気をつけながら、ガンガン足で踏みまくります。

足で踏みまくる

しばらく踏むと、こんなかんじにのびますので、
水がしっかり定着させる為に1時間寝かせます。

生地がまとまった

おやすみなさい。オーションさん。

パスタマシーンでのばす

1時間経ったら、いよいよ麺をパスタマシーンに入れていきます。
いよいよ、パスタマシーンの出番ですか。
袋の橋を切って、のびた小麦粉を出します。

袋を切って広げる

広げたら、麺棒をつかって、パスタマシーンに入る厚みになるまで、のばします。

麺棒でのばす

パスタマシーンにはいる幅に切ります。

いい幅になるように切る

あとで伸ばすほうは、乾燥しないように、ビニールをかぶせておいてくださいね。

使ってない生地はビニールにかけておく

はい。乾燥に注意します。
パスタマシーンで伸ばしていきますよー。

パスタマシンでのばす

なんか端のほうがガタガタですね。
大丈夫です。端は折り畳んで、何度かのばします。こうすることで、綺麗になるだけでなく、コシもでるのです。

折りたたんでのばす

たたんだところもしっかり麺棒でのばしてから、パスタマシーンに入れましょう。

伸ばしまくる

厚みを変えながらのばします

パスタマシンでのばす

しっかりとのびたら、コーンスターチを全体にまぶしておきます。

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コーンスターチを振らないと、のばした麺がくっついてしまいますので注意ですね。
パスタマシーンの刃を使って麺を切り出します。

麺をつくる

わー綺麗ですね!
太いパスタのようなラーメンも。

麺をつくる

う、うまそう。
端っこは、油汚れがついてしまうこともあるので、黒い部分は取り除いてください。

端っこの汚れ取り除く

ここの部分は、ぽいっと。

麺の汚れ

こんな感じにきれいな麺ができあがります。

きれいな麺ができてきた

すごーい、おいしそう!

麺のできあがり

左上が、「太麺」。左下が、かるく握った「縮れ麺」です。
右側が、普通の麺ですね。
は、早く食べましょう!

作ってみての感想

麺作りは、慣れてくれば、90分くらいでできます。もっと早くできるかも。

ポイントは、いくつかありますが、注意すべきは、小麦粉に混ぜる水分の量です。
少なすぎると、ぼそぼそになってしまいますし、多すぎてもべっちょりコシが無くなってしまいます。
その加減が難しいのですが、適度な水分のバランスを探すのが、麺作りのポイントかなと思います。

今回使ったパスタマシーンは、刃の種類が2つ(太いのと細いの)でしたが、お蕎麦のように、包丁で切れば麺の太さは自由にできますし、自分の好みの太さの麺がいつでも食べられるのは嬉しいことです。

この麺を一度作ると、お店で、この少し黄色がかった麺と同じ色を見た時に、「むむ、これはオーションの麺だな。」なんて言葉がいっちょ前にでてくるのも、麺作りの楽しいところです。

他の小麦粉でも作ってみたいですし、麺は小麦粉のブレンドが命なので、これからは、自分の大好きな小麦粉のブレンドを探したいと思います。

次回は、いよいよ「豚骨と鶏ガラと魚介スープで作る自家製つけ麺を作りました」をお届けします。
いよいよ、つけ麺が完成します!

  1. 自家製の醤油ダレで作るチャーシュー(角煮)と煮玉子の作リ方

投稿日:2013年8月28日

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醤油ダレとチャーシューと煮玉子

このつけ麺作りは、シリーズ4部作です。

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  2. 自家製の醤油ダレで作るチャーシューと煮玉子の作リ方 ←今回はコレ
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  4. 豚骨と鶏ガラと魚介スープで作る自家製つけ麺を作りました

チャーシューも自家製!

豚骨と鶏ガラと魚介系のスープの濃厚つけ麺
全て自家製のつけ麺です。
魚介系と豚骨と鶏のスープに、特製醤油を合わせたスープを使用しています。
麺はオーション小麦100%で、チャーシューはトロトロに仕上げました。

チャーシュー丼もうまい

今回は、ラーメンの味の決め手となる醤油だれをつくります。
この醤油だれは、ラーメンのかえしとして入れる以外にも、チャーシューと煮玉子の味付けにも利用します。

今回のチャーシューは、バラ肉を使って作ります。
このチャーシューは、ラーメンのトッピング以外にも、ご飯に乗せても激ウマの一品でオススメです。
チャーシュー丼
では、前回のスープを煮込む過程で、投入していたバラ肉が冷めたところから、スタートします。

濃紺さん、前回のスープは大変でしたね。
そうですね、これでやっと全工程の半分くらいですよ。
おぉ、やっと半分!
ラーメン作りの工程のうち、大きな割合を占めるのが、スープ作りと麺作りです。
そのうちのスープ作りが終わったので、まぁ半分かなといった感じです。
麺も自家製なんですね!
そうですね。ただ、麺の先に作らなきゃいけないものがあります。
チェーシューっすね。
いや、チャーシューですね。
プルプルでトロけそうなチャーシューを作りますよ!
スープを作るときに煮込んだ、トロトロのバラ肉を使うんですね。
まずは、そのチャーシューを作る為の、醤油ダレを作ってみたいと思います。

料理の手順

  • 生醤油と本みりんを使って醤油だれを作る。
  • 醤油だれが完成したら、バラ肉を漬け込む。
  • 半熟玉子を作って、同じく漬け込む。
  • 白髪ネギをつくる。
今回のポイントは、バラ肉の漬け込み時間です。
漬け込みが足りないと、薄味になっちゃうんですね。
逆です。漬け込みすぎると、しょっぱくなりすぎちゃうので、注意が必要なんです。
おぉ、なるほど、放置しすぎるのもダメってことですね。
では、今回の、醤油だれ、チャーシュー、煮玉子の材料をメモしたので、用意をお願いします。

醤油だれ、チャーシュー、煮玉子(2人前~(卵とネギ))

  • 生しょうゆ 300g
  • 本みりん 90g
  • 豚肩バラ肉(塊) 600g
  • 卵 2個
  • 長ネギ 1本

バラ肉は、スープを作った時の肉を利用します。ネギはスープに入れなかった部分を使います。

料理開始

醤油ダレを作る

醤油ダレを作っていきますが、今回は、混合方式という醤油ダレを作ります。
混合方式ってなんですか?
醤油の製造方法の違いなのですが、ざっくり言うと、一般的に売られているのが、本醸造方式といって、塩分を使って熟成させて作っています。
それに比べて、熟成させずに、生しょうゆに、アミノ酸液を混合して作る方法が、混合方式という作り方なんです。混合方式のしょうゆは、アミノ酸特有のうま味やコクが強いのが特徴なんです。
よくわからないけど、わかりました。
アミノ酸液ってなんですか?
アミノ酸液というのは、大豆などのたんぱく質を、うま味成分の元であるアミノ酸レベルまで分解した液体調味料のことです。
よくわからないけど、うま味ってウマイってことですね。
今回は、アミノ酸液の代用として、本みりんを使います。
本みりんは、アルコールを熟成させて、グルタミン酸などのアミノ酸だけでなく、グルコースなどの糖分を生成して作られたもので、アミノ酸液に甘みもプラスされた感じですね。
おぉー、なんかいい感じですね。
というわけで、生醤油と本みりんを用意します。

生醤油と本みりん

鍋に、醤油を入れます。

生醤油を入れる

本みりんも入れます。

本みりんを入れる

ごく弱火で、沸騰させないようにアルコールを飛ばします。20分〜30分くらいですかね。

アルコールをとばす

弱火で、時に、火を止めたりして、沸騰しないように調節してください。
とてもデリケートですね。
なんといっても、しょうゆですからね。しょうゆは焦げると香ばしくなりますが、今回は香ばしさは要らないので、沸騰させちゃだめですよ。
はーい。見張っておきます。
アルコールが飛んだころには、うま味のついた醤油ダレのできあがりです!
おぉ、いい匂いだ。

チャーシューを作る

スープを作るときに一緒に煮込んであった、豚バラ肉ですね。

豚バラ肉を漬け込む

できあがった醤油ダレに入れて、ひっくり返したり、たれをまわしかけたりして、全体につけておきます。

たれを回しかける

このまま1時間30分程度放置します。
漬けすぎ注意ですね。

煮玉子を作る

別の鍋に湯を沸かしておきました。

沸騰させる

沸騰したら、卵を割れないように入れ、8分間ゆでます。
8分で半熟になるんですか?
そうですね。8分が半熟の目安なので、固茹でにしたかったら、10分くらい茹でます。

卵を茹でる

ちなみに、最初の1〜2分は、菜箸でぐるぐる回すと、黄身が真ん中になりますよ。
へぇ、すごい!
8分茹でたら、氷水にとり、急激に冷まします

氷水にとる

急激に冷まさないと、どんどん、固まっていっちゃうので、急いでください!
おぉ。なるほど!
この水につけながら、殻をむきます。
殻をむいたら、豚バラ肉と一緒に、醤油ダレで漬け込みます。

卵を漬け込む

1時間ほど漬け込めば、ほら、漬けてないところとの差がこんなに。

漬け込みの差

おぉ、浸透してますね!
この玉子をひっくり返したりして、同じくらいの色になればOKです。

漬け込まれた卵

チャーシューと煮玉子の完成

1時間30分、漬け込んだ肉も、この通りいい色です。

漬け込んだバラ肉

ボロボロになる部分もあると思うけど、これもあとで使うので、つまみ食いしちゃダメだよー。

バラ肉がホロホロ

ごくり。。

ホロホロなバラ肉

ハイ完成。

厚切りチャーシュー

うぅぅぅぅ、うまそぉおおおお!!!!
卵も半熟で調度良い感じです。

半熟煮玉子

これもまた、ちょうどいい感じですね。
実際に半分にきるのは、盛り付けるときにね。
はーい。

白髪ネギをつくる

仕上げに欠かせない、白髪ネギも用意しましょう。
これは白髪ネギが簡単に作れるツールで、100円ショップで購入しました。

白髪ねぎ作り器

どうやって使うんですか?
それはね、こうしてネギに細かい切れ目をいれます。
くるくる回しながら、全体に切れ目を入れていくと、

白髪ねぎ器使い方

こんな感じになります。

白髪ネギの途中
最後に、ネギを切れば、白髪ネギが簡単に出来上がるわけです。
白髪ネギの出来上がり

なんと便利な。

チャーシュー丼をつくる

ところで、このチャーシューご飯に合いそうですね。じゅるるる。
よく気づきましたね。じゅるるる。
米との相性といったら、そりゃーもう、、じゅるるる。ということで。
はいよっと!

チャーシュー丼

おぉ、うまっっそ!
これ、ホロホロとろけるチャーシューが丁度いいですね。
白髪ネギも一緒に食べると、どう表現したらいいかわからないレベルのうまさですよ!
次回は「オーション小麦で作る自家製麺の作り方」をお届けします!

作ってみての感想

今回使った、「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」は、火入れをしていない生しょうゆです。
これにアミノ酸液の代わりである本みりんを入れて火入れをして、アルコール分だけを飛ばすことで、混合方式の醤油を作りました。

こんな簡単に生しょうゆが手に入るのはありがたいことですし、こんな簡単にこのチャーシューが作れちゃうのがすごく嬉しいです。

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