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P.F.ドラッカー―理想企業を求めて の中にGoogleの10の黄金律がありましたのでご紹介します。
Googleの10の黄金律 (ニューズウィーク 2005年12月2日号)
1.採用は委員会方式で行う
少なくとも6人が面接する。全員の意見を重視する
2.社員が必要とするものはすべて提供する
仕事の邪魔になるものはすべて除去する。
3.人をつめこむ
ほとんどの仕事をチームで行い、コミュニケーションを重視する。チームメンバーの席は近くに置く。個室はつくらない。
4、協力しやすくする
席が近いために仕事の調整は容易である。加えて週間報告をメールで行い、仕事の進捗状況の把握を用意にする。
5.何でも社内調達する
自社開発のツールを多様する。Gmailの成功は数ヶ月におよぶ社内利用のおかげだった。
6.創造力を発揮させる
業務時間の20%は好きなことに使う。会社ベースの提案箱として駐車場利用規則から商品開発にいたるアイデア交換のためのメーリングリストを持もつ。
7.コンセンサスを目指す
「多数は少数よりも賢い」を基本的な考え方とする。何ごとについても決定前に意見を集める。マネージャーの役割は意見を集めることである。時間をかえて検討し、チームとしての結束を深め、優れた決定をもたらす。
8.曲がったことはしない
グーグルのモットーについてはいろいろ言われているが、われわれは誠心誠意本気である。マネージャーとなれば、とくにそうである。
9.データを重視する
決定は分析にもとづいて行う。内外の情報を集め、最先端に位置する事を目指す。事業の状況はオンラインで把握する。
10.コミュニケーションに万全を期す
金曜午後に全員集合、発表、紹介、質疑を行う。全員が考えていることを知り合う。
ということでした。
ドラッカーはマネジメントの父と呼ばれていますが、Googleにもその影響はあったようですね。
グーグルの会長権CEOのエリック・シュミットが、「ニューズウィーク」でグーグルの10の黄金律を紹介したときの話が乗っていましたので引用します。
「マネジメントの父ピーター・F・ドラッカーほど、知識労働者に詳しい者はいない。なんといっても1959年、知識労働者という言葉を作ったのがドラッカーだった」
「ドラッカーは知識労働者は知識労働において成果をあげることを当然とするという。出勤状況などで判断されたくはない。しかもドラッカーは、知識労働者が知識労働の仕事をするうえで邪魔になるものはすべて除去せよという」
「加えて企業が成功するには、最大の競争力要因たる彼ら知識労働者をひきつけることができなければならないという。実はGoogleが考えていることが、これらのことである」
その他にもP.F.ドラッカー―理想企業を求めてでは、マネジメントに関する多くの考えをまとめて学ぶことができるような本でした。